国指定重要文化財 旧飛田家住宅 昭和43年4月25日指定 古河市大字鳩ノ巣
1024番地この民家は、もと茨城県久慈郡金砂郷村大字岩手の飛田氏の所有で
あったが、事情により この土地に移築したものである。築年代は飛田家の初代
夫婦のものと思われる位牌に延享元年(1744)及び寛延元年(1748)の没年
が記されており、それに構造手法等などを考えあわせると、18世紀前半と推測さ
れる。この住宅は、東北から常陸地方北部にかけて,よく見られるいわゆる曲が
り屋で土間の「馬屋」部分が突出しL字型をなしている。居室の方は、土間に続
いて、まず広い 「板の間」 がありその片隅には小さな「部屋」が設けられおり、
さらにその奥には前室のある「ざしき」が並ぶ形式である。
建築後は何回もの改造及び補修を経てきているものの、構造、平面等にはそれ
ほどの変化は無く、よく旧態をのこしている。また現在茨城県下でしられる曲がり
や形式の中で、最も古いものとして、 昭和43年国の文化財指定を受けている。
なを移築に当たっては建築当初の形 に復元するという文化庁の方針で行った。
昭和59年11月 古河市教育委員会
|